Jetson NanoのBoot Romバージョン確認ツールの作成

みなさま初めまして、FaBo永山です。ご覧いただきありがとうございます。

Jetson NanoのSDカードで使用されているJetPackのバージョンにより起動しないことがあります。まずは、シリアルコンソールにより起動情報を閲覧したい時にパソコンとUSBシリアルで繋いでパソコンで確認となりますが、今回欲しい情報は、先頭のブートローダーのバージョン情報だけ欲しいので、すぐに確認できる便利なツールを作成します。

WioTerminalを使いまして、起動情報の先頭部分だけをWioTerminalの液晶に表示したいと思います。

用意する部品、工具





ケーブルを作成します。ケーブルのストリッパーで剥いて、ケーブルの両端に端子を圧着します。



端子にコネクタ部分的を装着します。まずはメス側のピン


次に、オスピン側


作成したケーブルをWio Terminalに接続し、6(GND)、8(TXD)、10(RXD)に接続します。ズレて刺さないようにしましょう。あらかじめケーブルにラベルを貼り付けるといいかもしれません。


Jetson Nano開発者キットの側面にあるピンを確認します。


メスのコネクタをJetsonに指します。下記のように指します。ズレて刺さないようにしましょう。





Wio Terminalにファームウェアを書き込みます。

Arduinoソースコード

#include <TFT_eSPI.h>
#include <SPI.h>
TFT_eSPI tft = TFT_eSPI();

int row = 30;
int col = 0;
int pos = 0;
char buf[255];

void setup(void) {
    Serial.begin(115200);
    Serial1.begin(115200);
    tft.init();
    tft.setRotation(1);
    tft.setTextSize(1);
    tft.fillScreen(TFT_BLACK);
    tft.setTextColor(TFT_YELLOW, TFT_BLACK);

}

void loop() {
  if (Serial1.available()) {
    buf[pos] = Serial1.read();
    Serial.write(buf[pos]);
    pos++;
    if (buf[pos-1] == 0x0A){
      pos = 50;
      }
  }

  if (pos == 50){
    String cc = String(buf);
    tft.drawString(cc, col, row, 1);
    row = row + 15;
    pos = 0;
    for (int i = 0;i<255;i++){
      buf[i] = 0;
      }
    }
    
  }

ファームウェアを書き込んだら、Wio Terminalの本体横にあるスイッチでリセットします。


Jetson Nanoの電源を入れると以下のようになります。



ブートローダーのバージョンが確認できます。もっと詳細に情報を知りたい場合は、Arduinoのシリアルコンソールでご覧いただけます。


Arduinoシリアルコンソール


以上です。最後までご覧にいただきありがとうございました。